独学せんせーのためになる日々

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【就活のうわさ】学歴フィルターとは?今も存在しているのか?

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こんにちは、独学せんせーです。
 


皆さんは「学歴フィルター」という言葉を知っていますか。就活生ならうわさくらい聞いたことあるかもしれません。
 


今日は学歴フィルターとは何なのか?
実際に存在するのか?について解説します。

 

 

 

 

学歴フィルターとは?


 
学歴フィルターとは、就活時に面接や書類審査などの選考過程において、学歴を理由に不利な扱いを受けることです。
 


一定の学力以上の大学でないと、書類審査を通過しなかったり、面接で100%不合格になってしまうといったうわさもあります。また、リクルーターが付きにくいという話も。

 

 
企業によっては、一定のランク以下の学生は説明会にすら呼ばないという事例も、過去にはあったようです。

 

ある大学の生徒が説明会をウェブサイトで予約しようと思っても満席表示になっているのに、東大生は予約可能だったというように。それも企業の募集要項には学歴不問と書いてあるにもかかわらずに!!
 

では、そんな学歴フィルターは現在も存在するのでしょうか?

  

学歴フィルターは現在も存在する

 

学歴フィルターは現在も存在します。
これは確信を持って言えます。 
僕が就職活動をしている時も、実際に肌で感じたことがあります。
 


僕は東海地方で就職活動をしていましたが、この地方には名古屋大学という地域でナンバーワンの学力の大学があります。僕の大学は大体その次のレベルくらいの大学で、決して悪い大学ではなかったのですが、それでも学歴による扱いの違いを感じましまた。
 


たまたま名古屋大学にも知り合いがたくさんいたので、情報交換をしていると大企業を中心に明らかに書類審査の通過率が違いました。また、最終面接(最終面接が意思確認だけの場合はその前の面接)の合格率にも開きがあるように感じました。
 

これらはあくまで僕の感覚ですが。
 


一番衝撃だったのは、名古屋大学生専用の合同説明会が大学内で開かれており、名だたる有名企業がブースを出展していたことです。僕らの大学ではそんな機会はなかったので、マイナビリクナビが開催してくれる就活生でごった返しの合同説明会に行くしかありませんでした。
 


とはいえ、今思うと全国的な大企業は来てくれませんでしたが、僕の大学でも地域の優良企業が参加してくれた合同説明会はありました。大学によっては、そもそもこういった合同説明会が学内で開催されていないかもしれません。
 


過去に問題になったような、大学によってウェブサイトの説明会申し込み画面表示が異なるということは、コンプライアンスの観点から現在ではさすがにほとんどないと思います。
 


しかし、就職活動は必ずしも平等ではなく、このような何かしらの学歴フィルターは確実に存在しています。
 

 

なぜ学歴フィルターが存在するのか



そもそもなぜ学歴フィルターが存在するのでしょうか?
 


一番大きな理由は、応募してくる学生全員を面接に呼ぶことはもちろん、全員の書類に目を通すことも到底できないからです。
 


大企業であっても人事担当の職員は少数です。志望度の高い企業の説明会に何度か足を運ぶと、いつも同じ担当が説明しているということがよくあります。
 
それだけ人事担当の職員は少ないのです。
 


また、採用活動にもお金や時間がかかります。そのため、企業としては効率よく採用をしたいわけです。
 


東大生が全員優秀なわけではありません。しかし、一般的な大学の学生と比べると、優秀な学生の割合は圧倒的に東大の方が多いです。

 

残念ながら、「大学の学力レベル」と「優秀な学生の割合」は大体比例します。
 


A大学の学生は10人に1人の割合で優秀な学生がいるのに対し、東大では10人に5人の割合で優秀な学生がいるとします。この場合、1人採用するのにかかる時間と費用が、A大学では東大の5倍かかってしまいますよね。
 


だったら、お金も人でも足りない大企業が、学歴の高い大学に絞って採用活動を行うのも理解できますよね。(納得できるかは置いておいて)
 


学歴フィルターとは決して学歴のみで判断した結果ではなく、苦渋の決断で企業が行っている節約術、時短みたいなものですね。
 


就活で「学歴フィルター」と呼ばれるものが存在するのには、こういった理由があります。そのため学歴フィルターを現実として受け止め、どう行動すべきか事前に考えておきましょう!


 

学歴フィルターを乗り越えるにはどうしたらいいか

 

無理です。
企業に採用する意思がない以上どうすることもできません。
企業にも採用の自由があります。
 

よく就活を控える後輩からのこの質問を受けましたが、正直どうすることもできません。
 


「学歴不問って書いてあるじゃないか(怒)」と思う気持ちも分かりますが、企業もさすがに「学歴で足切りします。」とは書けないので、そこは分かってあげましょう。

 

そこに対してイライラを募らせるより、気持ちを切り替えて学歴フィルターがある前提でどう行動するか考えたほうがいいでしょう。
 

 

「学歴フィルター」という言葉に振り回されるな!


 
今回の記事で一番言いたいことはこれです。

「学歴フィルター」という言葉に振り回されてはいけません。

 

前述のとおり、学歴フィルターは個人の力ではどうすることもできません。

言ってしまえば「気にするだけ時間のムダ」です。
僕は就活時代にそう思っていました。
 

しかし、周りの就活生を見ていると、いろんなことを学歴フィルターのせいにしたり、学歴フィルターという言葉に振り回されてしまっている人が多かったように思えました。
 


なにやら「学歴フィルター」という言葉が独り歩きしているようでした。みなさんが同じように振り回されないためにも、実際に僕が就活時に聞いた話を教訓としていくつか振り返ってみます。
 

 

書類審査には合格したが一次面接で落とされた


 「書類審査には合格したけど、一次面接で落とされた。別の大学の子は受かってたのに。また学歴フィルターかぁ。」

 


就活をしているときにこんな愚痴を時々聞きました。
これは学歴フィルターではありません。
普通に選考に落ちただけです。
 


企業は志望者全員をじっくり面接することができないため、仕方なく学歴フィルターを利用することはあります。しかし、その場合はそもそも書類審査で落とします。
 


企業からしたら書類審査を通して面接に呼んだ時点で、少なくともその学生に対しては時間を割いて面接してみようという意思があります。
 


面接に呼んだ段階で時間とお金がかかることは確定するわけですから、そこから学歴フィルターをかける意味は全くありません。
 


学歴フィルターだと嘆きたくなる気持ちは良くわかりますが、それは単なる言い訳です。単純に自分に問題があったか、企業が求める人材ではなかったのだと思って切り替えましょう。
 

 

なかなか最終面接に合格できない

 

最終面接には呼ばれるものの、合格がもらえない。学歴フィルターが働いているのでは?こんな悩みもよく耳にしました。
 


これは僕自身も多少実感しました。高偏差値の大学と比べ、自分の大学の学生は主に大企業の最終面接での合格率がやや低いように感じました。
 


ただこれを学歴フィルターと呼んでもいいのかは微妙だと思います。
 


大企業の最終面接に進んでくるような学生は、全員が一定以上のレベルの学生です。よっぽど飛びぬけていない限りは、誰に内定を出すか非常に悩ましいと人事担当から聞いたことがあります。
 


もし人事担当から見て学生のレベルが横一線だった場合、学歴の高い学生を採用するのはある種合理的だといえます。他の能力は総合的にほぼ一緒に思えるが、学歴には差があるわけですから。
 


もしあなたが買い物をしているときに、知らない企業の商品とブランド品で、性能と値段が全く同じだとしたら、ブランド品の方を選びますよね?面接官が迷った場合に大学のブランドを決め手にするのも、それと同じことです。
 


また、そもそもですが偏差値の高い学生はそもそも優秀な割合が高い傾向にあることも忘れてはいけません。これも最終面接での合格率に影響しているはずです。
 


ですから、最終試験での合格率に差が出るのは仕方がないことです。そして、これは学歴フィルターというよりは企業側の合理的な判断によるものだと思います。(僕はそう思うことにしていました。)
 


つまり、自分と自分より学歴がいい学生の2人が最終面接に残っていて、合格者は1人だけという場合には、明らかに相手よりいい印象を与えなければ合格できないと思ってください。
 


同程度の印象ではダメです。同程度の場合で面接官を悩ませてしまえば、「迷ったけど学歴のいい方の学生で。」ということになる可能性があります。

 

 
まあサッカーでいうと、勝ち点が一緒で得失点差で負けたようなものです。
その場合は力及ばずとあきらめましょう。
 
 

結局学歴がある方が有利じゃん。ズルい~


先ほどの例にも言えることですが、学歴フィルターと言えるかどうかは置いておいて、結局のところ就活では学歴が有利に働く場面は多いです。

 

 
しかしそれは当然のことです。高偏差値の大学生はくじにたまたま当たってその大学に通っているわけではありません。高校の時に人より努力してその大学に合格したのです。
 


有利な扱いを受けるのはある種
当然のことです。でなければ努力した学生が逆にかわいそうです。それを批判するのは見当違いだといえます。もし恨むなら高校時代の自分を恨みましょう。
 


もちろん、冒頭の説明会の事例のように、学歴によってあまりにも露骨に差をつける企業はどうかと思いますが。
 


もし、それでも納得ができない場合は難関資格を取得しましょう。
TOEIC900点以上や簿記1級、FP1級。
このあたりの資格を取得していれば、学ぶ姿勢があり、努力ができる人材だと思わせることができるでしょう。
 


難関大の学生と同じように扱われるかどうかは企業によると思いますが、一定の効果はあると思います。
 
 

まとめ


学歴フィルターは確かに存在します。

 

しかし、それには合理的な理由があり、企業の苦渋の決断でもあります。


文句を言ったり、何でもかんでも学歴フィルターのせいにするのではなく、学歴による有利不利はある程度しょうがないものだと冷静に受け止めましょう。
 
「学歴フィルター」という言葉に惑わされず、どうやったら内定がとれるのかを冷静に考えて就活を進めていってください。

 

冷静に考えて行動できれば、周りの就活生やうわさに流されることはありません!就活だからと特別構えず、平常心で皆さんが第一志望の企業に合格できることを祈っています。