独学せんせーのためになる日々

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勉強が苦手な人向けに英語などの学習方法や勉強のコツを紹介するブログです。

【就活面接】大手企業に内定するためには実績が必要か?

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こんばんは、独学せんせーです。

 

内定後に就活生の悩み相談に乗っていた時、何度も「就活で大手企業に内定するためには、何か特別なことをしたほうがいいですか?」という質問を受けました。
 
 


「就活を見据えて学生団体を立ち上げたり、イベントを主催するなどしたほうがいいのか?」、「自転車で日本1週」のような人と違うことをやったほうがいいのか?

 


このようなことを考える学生さんが多いようです。今日はメガバンクから内定をもらった自身の経験から、この質問に回答したいと思います。

 

 

 

大手企業に内定するために特別な実績は必要なし

 


いきなり結論になってしまいますが、大手企業に内定するために特別な実績は必要ありません。根拠は僕自身です。
 


僕自身は特に学生時代に大きな実績などはありませんでしたが、大手企業の中でも難関とされるメガバンクから内定をもらうことができました。

 


 
面接で話していたことも、ごく普通のことばかりでした。僕が話していたのは

  • 個別指導塾講師のバイト
  • 英語学習(留学、英会話喫茶、TOEICなど)
  • フットサルサークル
  • ゼミの内容

がメインでした。

 

特に自分から話すのは、8割がバイトの話でした。ちなみに留学は1か月だけですし、TOEICは就活当時は800点くらいでした。

 

プラスαのアピールにはなりますが、それだけで内定がもらえるような実績ではありません。(英会話喫茶の話は、ワード自体の強さから面接官によく質問されましたが…)

  

実績より「どう取り組んだか」が重要

 

学生にはそもそも、実績はそれほど求められていません。なぜなら、学生としてあげられる実績は企業から見れば知れていますし、普通に学生生活を送っていても、特別な実績を上げられるような機会がないことも採用担当は知っています。

  

学生時代よりむしろ「入社してから実績を上げられそうな能力があるか」どうか判断したほうが、企業にとって有効な選考基準になります。

 

 

そのため、実績の大きさより「何を考えてどのように努力したか」が重要です。

 

僕の場合だと、

個別指導塾では、成績が悪く、勉強に苦手意識をもっている子がたくさんいます。

そのため、少しでも多くの知識を教えるよりは、まずは生徒のモチベーションを上げるのが重要だと考えました。

モチベーションを上げるためには、生徒と仲良くなることが必須だと感じ、生徒の話を「傾聴」し、コミュニケーションを図りました。

自分の好きな話をするより、生徒の好きな話を聞き出すほうが、より仲良くなれると思ったからです。

傾聴することで生徒のモチベーションが上がり、定期テストの点数を30点以上上げることができました。 

 

というように実績そのものより、「実績を上げるためにどのように考えて行動したか」をアピールしていました。

 

 

僕の場合実績は「生徒の定期テストを30点上げた」になりますが、これ自体は企業から見たら特別なものではありません。

 

 あくまでその背景にある考えの部分である

「成績を上げるためにはまずはモチベーションを上げる。モチベーションを上げるためには、生徒の話を傾聴することで仲良くなる。」

と考えて行動したことをアピールしていました。

(自分の強みをさらっと入れるのもポイントです。僕の場合は「傾聴力」)

 

実績を上げるために自分で目標を設定し、達成するために考えて行動したことが企業へのアピールになります。日ごろから問題意識を持ち、その解決に向けて行動できる人は就職後も成果を上げることができるからです。

 

そして、実績は考えて行動した結果を裏付けるものなので、その大小はそれほど重要ではありません。

 

行動の背景にある考えがしっかりしていれば、コンビニのバイトでも清掃作業でもなんでもOKです。もちろん特別な実績はあるに越したことはないですが。

 

確かにメガバンクの内定者懇親会では、学生団体を作ったり、100人規模のイベントを開催した内定者もいましたが、割合にすると2割もいませんでした。

 

 

実績を無理やり作ろうとする学生にありがちな失敗

 

大きな実績があればそれ自体が評価されますし、モチベーションが高いこともアピールできます。

 

特に、就職したい業界が決まっている場合は、その業界で重視されるような分野で実績を上げているのは、非常に強いと思います。

 

  • メディア関係企業志望の学生が、自身でメディアを運営したり、雑誌に寄稿している
  • イベント関係企業志望の学生が、大規模なイベントを開催するイベントサークルの代表を務めている

 などです。就職してからもそのまま活かせるような能力は、当然重宝されます。

 

しかしそれ以外の場合では、無理やり何か実績を作る必要はないように思います。

 

「就活までになにか特別なことをしないといけない」と思って無理やり実績を作ろうとすると、「何を考えてそのように行動したか」の部分が弱くなりがちです。

 

 

結果、なんとなく目立ちそうなことをやっているだけになってしまうことがよくあるので注意です。

 

ありがちなのが、就活を見据えて留学斡旋や就活支援などの学生団体に入ってみる学生です。

 

何でもやってみることはいいことだと思いますが、この手の団体は少数の学生が動かしていて、残りの学生は簡単な意見は言うものの、実質作業を手伝っているだけのことがよくあります。

 

団体を動かす側の少数の学生は、僕が個別指導に対して持っていた信念のようなものをおそらく持っています。就活でもそのことを大いに語れるでしょう。

 

しかし、その他大勢の学生は形だけ参加し、実績を上げた気になっているだけなので、面接官に詳しく突っ込まれたときにボロが出ると思います。

 

 

やっていく中で考えて行動できるようになってきたら突き詰めてみるのもいいですが、いつまで経っても就活のためだけに所属しているようなら、思い切って別のことに挑戦してみましょう。

 

 

好きなこと、目の前のことを突き詰めることが就活のためにもなります。学生時代はぜひ、好きなことや目の前のことを突き詰めてみてください。

  

 僕は塾講師のバイトを一生懸命やっていましたが、それは就活のためではありませんでした。楽しくてやりがいがあったからです。

 

 

 就活ではバイトのことばかり話していましたが、英会話喫茶や留学、フットサルサークルの話も同じくらいの密度の話ができます。

 

 

自分が楽しむために、考えて工夫していたからです。「どうやった楽しめるか、どうやったら目の前の問題を解決できるか」を突き詰めた結果です。

 

就活を意識することは素晴らしいことですが、学生生活は貴重な期間です。就活のためと言って、中途半端に時間を使ってしまうのはもったいない気がします。

 

 実績を無理に作らなくても、自分の好きなことや目の前のことを突き詰めれば、就活で語れるような話が自然にできてきます。

 

 大事なのは、「何をしたか」より「いかに自分なりに考えて行動するか」です。

 

 ぜひ皆さんは何か好きなことを精一杯楽しんで、充実した学生生活を送りつつ、内定をゲットしてください!!

 

 

おしまい