【リスニング対策】洋楽でリスニング対策は有効なのか?
こんばんは、洋楽大好き独学せんせーです。
今日のテーマは「リスニング対策と洋楽」です。
僕はTOEICのリスニングテストの点数を独学で、300点から450点(495点中)くらいまで伸ばしました。
当時はリスニングの点数を上げるために、いくつもの勉強法を試していました。そんな僕が、「洋楽を聞くことでリスニング能力は上がるのか」という疑問に答えていきたいと思います。
リスニングの勉強方法はいくつか思いつきますが、洋楽は真っ先に思いつく勉強方法の1つですよね。もし有効なら、音楽も楽しめて勉強もできる。まさに一石二鳥ですが、実際のところ有効な勉強法なのでしょうか?
洋楽を聞くだけではリスニング対策にならない
いきなり結論を言ってしまうと、残念ながら洋楽だけでリスニングの点数を上げるのはかなり難しいと思います。
そもそも日本人の耳は、英語の歌を聞き流しているだけで内容が入ってくるようには出来ていません。YouTubeの歌詞付き動画でも時たま間違っているくらいですから、洋楽を正確に聞き取るのは難易度が高く、勉強として取り入れるのも実はなかなかハードルが高いです。
アップテンポの曲なんかは、英語に慣れた人でも完璧には聞き取れません。僕は今でも、アップテンポの曲はほぼ聞き取れません。
TOEICで8、9割を目指す分には、正直そこまでのリスニング力は必要ないでしょう。
ですから、わざわざそんなに「難しい教材」で勉強する必要はありません。
では、比較的ゆっくりな曲はどうなのでしょうか?
ゆっくりな曲であれば、アップテンポの曲よりはリスニング対策として効果があると思います。
しかし、やはり日本人の耳では自然に内容が入ってくるようになるには、相当な訓練が必要だと思います。
僕の場合洋楽の内容が自然に聞こえるようになってきたのは、TOEICのリスニングテストで400点弱位取れるようになったくらいからだと思います。
もちろん、じっくり耳を傾けて聞けば聞き取ることができます。でも、じっくり聞くのであれば普通の英文を聞いていたほうが効率はいいでしょう。
また、どんな曲にも言えることですが、曲の中ではあえて文法を崩していることがあるので、決して正しい文法を学ぶのに向いているとは言えません。
そのため、洋楽だけでリスニング対策をするのは効率のよい学習とは言えないと思います。
決して無意味なわけではありませんが、「普段聞いている音楽を邦楽から洋楽に変えれば、何もしないよりは効果がある。」くらいに思ってください。
リスニング対策は別でしつつ、プラスαで洋楽を聞くくらいがいいと思います。
落とし穴に注意
洋楽でリスニングを勉強する際に、絶対にハマってはいけない落とし穴があります。それは、「洋楽を聞いているだけでリスニングの勉強をしている気になってしまう。」ことです。
先ほど言ったように、洋楽はあくまでプラスαです。それだけで、リスニング力が目に見えて向上することはありません。
僕が洋楽でリスニングを勉強するのをお勧めしない一番の理由は、「洋楽を聞いているから。」を言い訳にして他のリスニング対策から逃げてしまうからです。
洋楽を聞くのはいいことですが、過度な期待は禁物です。
洋楽でリスニング対策をするメリット
これらの理由から洋楽だけをメインにリスニング対策をを行うのはお勧めできません。しかし、メリットが全くないわけではありません。洋楽でリスニング対策をするメリットを以下のように挙げてみました。
1.初心者が英語を勉強する第一歩に
英語学習の初心者や英語が苦手な人が英語に慣れ親しむために、第一歩として洋楽を聞き始めるのはいいことだと思います。
ハードルが低いところから学習をはじめ、慣れてきたら本格的に別のリスニング対策に移行するのがいいでしょう。
2.自分のリスニング力を測るものさしに
リスニング対策をしていくと、「以前は全く聞き取れなかった曲が聞き取れるようになってきた」ということがよくあります。
洋楽を通して自分のリスニング力の成長が実感でき、モチベーションになります。
3.自然とフレーズが覚えられる
音楽として英語を学べるため、自然とフレーズを覚えることができます。教科書より口語で使用される表現も多い一方、音楽上だけで使用されるような表現もあるので注意です。
口ずさむことで速めの英語の発音に慣れることもできるので、スピーキングの第一歩としてもいいかもしれません。
まとめ
- 洋楽を聞くだけではリスニング力は劇的には上がらない(あくまでプラスα)
- 洋楽を聞いて勉強した気になってはいけない
- 洋楽のメリットを活かしつつ、他のリスニング対策と組み合わせることが重要
僕も洋楽が好きなので、毎日聞きます。ですが、あくまで「好きだから」聞いているだけです。「勉強のため」と思って聞いているわけではありません。
洋楽だけでリスニング対策を完結させるのではなく、あくまで他のリスニング対策を補うものとして捉えてもらえればと思います。
おしまい