【勉強効率を上げるコツ】計画的な勉強のすすめ
こんにちは、独学せんせーです。
今日は、計画的に勉強を進める重要性について書きたいと思います。
以前、勉強を始める際には、まず自分のモチベーションを上げてから取り組むことが重要と書きました。
モチベーションを上げたら、次は勉強の計画を立てましょう。
いつも勉強を始めるときは、とにかくがむしゃらにやってみるという人も多いかもしれません。確かに、いちいち計画を立てるのは面倒です。
しかし、計画を立てることで勉強効率は確実に上がります。
計画を立てることでどういったメリットがあるのか。そもそもどうやって計画を立てたらいいのか。今日はそのあたりを解説していきます。
計画的に勉強するメリット
僕が思うメリットは2つです。
1つ目は、目標を小分けにすることでモチベーションが続くということです。
例えば、半年後にTOEICで700点を取ることを目標に勉強を始めるとします。そのために、次のような計画を立てたとします。
まず、最初の2か月で英単語帳を一巡する。リスニング対策に英文を聞く練習をする。同時進行で、文法用の参考書も2か月で終える。
次の2か月は英単語帳は2巡目、3巡目を進めながら、長文の読解練習を始める。リスニング対策も引き続き行う。
最後の2か月は、本番形式の演習問題をひたすら解きつつ、これまでの参考書で間違えた問題や、覚えきれていない単語を再確認する。
この計画によって、「TOEICで700点」という漠然とした目標が、「2か月でこのテキストを終える」というようなある程度具体的な目標に代わります。
これは受験勉強にも言えることです。「東大合格」を高校1年生から目標にするのはいいことですが、それだけではまず何から学習していくかはっきりしませんよね。
そういう時には、「計画を立てる=細かい目標設定をする」ことで目標が意識しやすくなり、モチベーションアップにつながります。
2つ目に、最終目標までの道のりが具体的にイメージしやすくなり、具体的に何をすべきか明らかになるという効果もあります。
「TOEICで700点を取る」という目標だけでは、いざ勉強を始めようと思っても何から始めたらいいか分かりませんよね。
目標を達成するためにどんな勉強をするかを、計画段階ではっきりさせておくのです。無計画に勉強を始めてしまうと、後々「これも先に学習しておけばよかった」というような事態が発生し、時間のロスになることがあります。
学習計画の立て方
学習計画を立てるとき、僕は以下のような手順を踏んでいます。
①身に付けたい能力、知識は何か考える
②どのような学習法、参考書でそれが身に付くか考える
③具体的な学習のペースを考える
具体的に見ていきましょう。
①身に付けたい能力、知識は何か考える
先ほどのTOEICの例でいうと、身に付けたい知識は
- 単語力
- 文法の知識
- リスニング力
- 長文に慣れる
です。
このように目標達成のために何が必要か考えてみましょう。
そして、それぞれの能力、知識がどのレベルまで必要かも重要です。
なぜならTOEICで700点を目指すのと900点を目指すのでは、勉強法や選ぶ参考書が変わってくるからです。また、受けたい資格の合格ラインが6割なのか8割なのかでも、勉強法が変わってきます。
そのため、まずは「どのような知識がどのレベルまで必要か」をこの段階で確認しておきましょう。
②どのような学習法、参考書でそれが身に付くか考える
次に考えるのは、①で上げた知識をどうやって身に付けるかです。
単語力を付けたいのであれば、単語帳で勉強するのがよいでしょう。
しかしそれだけではなく、「試験までの期間が半年あって最低3周は見返したいから、最初の1周は2か月でやろう。」、「同時進行で文法のテキストも2か月で学び終えたら、次の2か月は長文問題に挑戦できるはずだ。」
といった具合に「いつまでに参考書を終え、次はどの参考書を進めるか。」まで考えておきましょう。僕はここまで考えてから、計画に合った参考書を選ぶようにしています。
〇〇な知識を〇〇か月で学べるような参考書はないかな?という風に参考書を探せば、非常に効率良く自分に合った学習を進めることができます。
③具体的な学習のペースを考える
最後に、②で選んだ参考書やテキストをどのように進めていくか考えましょう。
例えば、120ページのテキストを2か月で終わらせたいとします。1か月にすると60ページ、1週間でだいたい15ページずつ進めていけば2か月で終わるな。といった具合に自分でペースメイクしましょう。
もし、2周3周したい場合や間違えたところをもう一度解き直したい場合は、それにかかる時間も計算に入れましょう。
このように、
①でどんな知識が必要かを考え
②で知識を得るための勉強法を考え
③でより詳細な学習ペースを考える
この三段構えで計画を立てれば、効率の良い学習ができると思います。
計画を立てる上での注意点
計画の立て方は先ほど記述した通りですが、計画を立てる上でよく陥りがちな失敗があります。それを防ぐために、僕が計画を立てるときに注意していることを紹介します。
実現可能な計画を立てる
よくありがちな失敗ですが、壮大な計画を立てるものの、それが現実的ではない場合は勉強が続きません。特に、普段あまり勉強する習慣がない人は注意です。
普段全く勉強していなかった人が、1日3時間も勉強するような計画を立てるのは現実的ではありません。あくまで、自分に合った計画を立てましょう。
計画にこだわりすぎない
計画は勉強していくうえでのガイドラインのような役割を果たしますが、必ず守らなければいけないものではありません。
社会人であれば、本業が忙しくなって急に勉強の時間が取れなくなることもあります。また、テキストを進めていくと想像以上に時間がかかってしまうことがあります。
それらは、計画段階では予想できないものであり、自分ではどうしようもないものです。その場合は潔く計画を変更・修正しましょう。
計画にこだわり無理にペースを守ろうとすると、焦って学習してしまい理解が浅くなってしまいう恐れがあります。最終目標はあくまで「計画を守ること」ではなく「資格を取る。受験に合格すること」です。
怠けることを想定する
これは僕が計画を立てるときに一番気を遣っていることです。
経験上、きっちりとした計画を立てても、最後まで計画通りいくことはまずありえません。なぜなら、人間は怠けてしまう生き物だからです 笑
例えば、2か月で120ページのテキストを終えたい場合、60日で割ると1日あたり2ページ進めればよいことになります。
しかし、60日のうちたった数日さぼってしまうと、それだけで計画から遅れてしまうことになります。勉強していると計画から数日分ペースが遅れることは、よくあることです。
そのたびに計画を修正するのも時間の無駄です。何より、計画を守れなかったらモチベーションが下がります。
自分を責めてしまわないようにするためにも、計画通りいかない日があることを計算に入れ、多少の余裕を持たせた計画を立てましょう。
まとめ
①身に着けたい能力、知識は何か考える
②どのような学習法、参考書でそれが身に付くか考える
③具体的な学習のペースを考える
漠然とした目標を立て、①から③の段階を踏むことでやらなければならないことを徐々に具体的にしていきましょう。
・実現可能な計画を立てる
・計画にこだわりすぎない
・怠けることを想定する
以上のことに気を付ければ、穴のなくかつ実現可能な計画が出来上がります。優れた学習計画は、学習効率を上げてくれるはずです。
効率よく勉強するためにも、自分に合った計画を立ててから勉強を始めましょう。
おしまい